アスベスト調査｜石膏ボードの特徴とアスベスト問題：知っておくべきこと

はじめに

皆さんの住まいの壁や天井に使われている石膏ボード。

軽量で加工しやすく、建材として広く利用されています。しかし、石膏ボードには、過去にアスベストが使用されていたという暗い歴史があります。この記事では、石膏ボードの特徴と、アスベスト問題について詳しく解説します。

石膏ボードとは？

石膏ボードは、石膏を主成分とした建材です。軽量で加工しやすく、防火性や断熱性も備えていることから、住宅や商業施設の内壁・天井材として広く使用されています。

石膏ボードのメリット

• 軽量で施工が簡単: 木材に比べて軽量なので、施工が容易で建物の構造への負担が少ないです。
• 加工性: カッターなどで簡単に切断でき、様々な形状に加工できます。
• 防火性: 石膏は耐火性に優れているため、火災の延焼を遅らせる効果があります。
• 調湿性: 石膏には湿度を調整する作用があり、快適な室内環境を保つのに役立ちます。
• 経済性: 比較的安価で入手できるため、経済的な建材です。

石膏ボードのデメリット

• 強度: 木材に比べると強度が低いので、衝撃に弱く、穴が開きやすい場合があります。
• 耐水性: 水に弱いという特性があり、湿気の多い場所では、カビや腐食の原因になる可能性があります。
• 断熱性: 断熱材との組み合わせが必須です。

アスベスト問題とは？

アスベストは、耐火性や断熱性に優れる鉱物ですが、吸入すると肺がんや中皮腫などの悪性腫瘍を発症する危険性があります。過去には、石膏ボードの耐火性を高めるためにアスベストが添加されていました。

なぜアスベストが使用されていたのか？

• 耐火性向上: アスベストは耐火性に優れていたため、石膏ボードの防火性を高めるために使用されていました。
• 安価な材料: アスベストは安価に入手できる材料だったため、コスト削減に繋がりました。

アスベスト問題の歴史

• 使用のピーク: 1970年代から1980年代にかけて、アスベストを含んだ石膏ボードが大量に製造・使用されました。
• 健康被害の発見: アスベストによる健康被害が明らかになり、問題視されるようになりました。
• 使用禁止: 1999年にアスベストの使用が原則禁止されました。

アスベストを含んだ石膏ボードの見分け方

アスベストを含んだ石膏ボードの見分け方は、素人には非常に困難です。製造年や製品の種類など、専門的な知識が必要となります。

アスベストの危険性

アスベストを吸入すると、肺に小さな繊維が残り、長年の間に炎症を起こし、がんを引き起こす可能性があります。この病気は、発症までに長い潜伏期間があり、症状が現れるまでに数十年かかる場合もあります。

アスベスト対策

もし、古い建物に住んでいる場合や、リフォームを検討している場合は、専門業者に依頼して、石膏ボードにアスベストが含まれていないか検査することをおすすめします。アスベストが発見された場合は、適切な除去作業を行う必要があります。

まとめ

石膏ボードは、現代の建築において非常に重要な建材ですが、過去にはアスベストを含んだ製品が存在していました。アスベストの危険性を認識し、適切な対策を行うことが大切です。

アスベストは、健康に深刻な影響を与える危険な物質です。しかし、正しい知識と適切な対策を行うことで、リスクを減らすことができます。もし、アスベストについて心配なことがあれば、いつでも弊社へご相談ください。丁寧にご説明させていただきます。